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徳田均の「呼吸器診療、これでいいのか?」より
加湿器肺は増えており、毎年、秋から冬にかけて患者を診ます。卓上型の加湿器が流行していることが背景にあると考えられます。卓上型加湿器のほとんどが、加熱して水蒸気を飛ばす煮沸式ではなく、超音波でミストを飛ばす方式のものです。加湿器肺の原因となるカビや細菌は、加熱すれば死滅しますが、超音波式では死滅せずに空気中に飛散します。
以前は、大型の加湿器で超音波式のものがありましたが、メーカーが一斉に煮沸式に変えたので、超音波加湿器は姿を消しました。ところが最近、小型のおしゃれな超音波式の加湿器が多く売られるようになって、また加湿器肺が増えてきたのでしょう。問診では加湿器の使用の有無や、加湿器は超音波式か煮沸式かも確認する必要がありそうです。
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